先ほども言いましたが、「野球でボールを投げすぎて肩が痛くなる」という場合でも、大事なのは「何球投げたから肩が痛くなったではなく、体の状態に問題はなかったか?」です。
例えば、普段20球も投げない人が150球を全力で投げることで、肩の痛みが現れることはごく自然なことかもしれません。
そのような場合は、150球を投げ切る体力と筋力が必要です。つまりは、練習あるのみということです。
では、実際にあった事例を元に野球肩を説明していきます。
野球肩で悩んでいる方の80%くらいは、肩甲骨に問題があります。
トレーニング後のストレッチを怠ることで、胸筋が硬くなり姿勢が崩れて肩に痛みがくることもあります。そのような人でも肩甲骨にも問題がある場合があります。
胸筋のストレッチと肩甲骨にある筋肉のストレッチが必要となります。
腰や骨盤にも問題がある場合もございます。
ボールを投げるときには、腰や骨盤、股関節も使っております。
骨盤や股関節が悪くなることで、体の連動が上手くできず、肩の力だけを使って投げることも肩を痛めてしまう原因にもなります。
まずは、肩に異常がないかを診断し異常があれば改善する。
ある程度、肩の状態が良くなり症状が無くなってくると、骨盤や股関節まで視野を広げる必要があります。
肩の状態が良くなれば、症状は消えてくれるかもしれません。しかし、骨盤や股関節の異常のせいで、肩の症状を繰り返してしまう可能性があるからです。
スポーツを頑張っている人は、特に症状がある部分だけではなく、異常のあるところを改善していく必要があります。